電子書籍の貸し借りでeBook市場はどうなる?

凄いサービスが始まった eBook Exchange
去年の暮にAmazon kindle電子書籍を人に貸すという機能を実装した*1のだが、これは自分の所持している電子書籍を他人に14日間貸すことができるサービスで、その間貸してる本人はそれを読むことが出来ないというものだ。
貸すためにはお互いのメールアドレスを登録する必要があるため、知人間での貸し借りを想定していたのだろうか。
しかしこの記事のeBook Exchangeは他人でも貸し借りのマッチングを行うことができるようにするサービスを提供し始めた。
これは自分の貸しますという本をリストに登録しておくと、借りたい人がそこから借りることができるシステムになっている。現在はオプションでContribution額を設定でき、任意で支払う事ができる。
将来的には著作者への還元も考えているようだが、これはなかなか画期的なシステムだ。今後の電子書籍のあり方を考えさせられるサービスであることは間違いない。

その他の出来事

OverDrive社、携帯端末だけで図書館の電子書籍を直接借り出せるアプリをリリース(米国)
先日、台湾で図書館の電子書籍貸し出しサービスが始まるという記事を書きましたが、まさか米国の方が先にやっているとは…しかもすでにサービスリリースしてるとか。
ここまで早い段階で公共サービスと連携できるものなんですね。驚きです。

オーディオブックが電子書籍の可能性を開く!美少女が名作を読んでくれる「朗読少女」のブレイクぶり
これは最近twitterで話してたのでチョイス。電子書籍を人気声優に読ませれば売れるんじゃない?ということで、現在その一番ちかい形になってるのが朗読少女。
3Dの2次元少女が『羅生門』などの古典を朗読してくれるという人気アプリ。ただちょっと惜しいのが、朗読する声優が一人しかいないというもの。今現在人気が高い声優を起用すればもっと売れると思うのになー。

縦スクロールで読み進めていくことができるWebコミック『The Wormworld Saga』
縦読み型のWebコミックということで、こういう魅せ方もアリなんじゃないかなという一例。

iPad用ソーシャルマガジンFlipboardにチャンスはあるのか?
人気のiPadアプリFlipboardに関する記事、Flipboardはtwitterfacebookなどのソーシャルストリームから記事を拾ってきて雑誌のように表示してくれるというアプリ。
近いうちにNew York TimesかNews Corp.がソーシャルリーディングアプリを公式に出すそうで、これに飲み込まれるんじゃないかということ。
新聞社がソーシャルリーディングアプリを出すということで、非常に気になる。どういったモノを出してくるのか非常に期待してしまいます。